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介護士の賃金公表 首都圏に負けない地方の魅力とは

こんにちはOGR事務局です

 

先日厚生労働省が介護事業者に、介護士の賃金公表を要請するという記事がありました。介護分野の求職者が事業者ごとのデータを比較できるようにすることで、人手不足が深刻な介護士の処遇改善や就職後の人材定着に繋げるのが狙いとしています。

 

地方は首都圏よりも賃金が安い

賃金の公表によって、人材確保の為に、「うちはこんなに出せます」と額面だけを競うようになる可能性があります。金額競争になっては施設や病院は厳しい財政状態に追い込まれてしまいます。技能実習や特定技能外国人などの外国人材を採用する場合、首都圏への就職希望者が多いことは事実ですが、それでも地方に就職している外国人材が沢山います。彼らにとって賃金の他に大事にした条件とは何でしょうか。今回は外国人材が就職の際に重視する条件について考えてみたいと思います。

 

 

外国人求職者の職場決定条件とは

日本人求職者の場合、地元志向の求職者も少なくありませんが、技能実習や特定技能制度で来日を考えている外国人にとって、就労先は日本国内であればどこでもかまいません。外国人求職者にとって、職場決定の条件とは何でしょうか。具体的に3点ご紹介します。

 賃金

● 住環境

● 働く環境

 

賃金

外国人に限らず、給与がいくらもらえるのかは求職者にとって一番気になる条件ですが、特に外国人は給与の一部を母国に仕送りする人も多いので、賃金は重要な決め手の一つです。

住環境

住居は受け入れ先の介護施設や病院側が用意してくれるのか、どのような部屋なのか、周りにスーパーはあるか、職場までどのくらい離れているかなど、生活する環境も外国人にとって重要な条件です。家族と離れて暮らすので、wifiの有無はもちろんのこと、母国の味が恋しくなりますから、キッチンが整っているか、冷蔵庫はあるかも重要です。

 

働く環境

自分が配属される施設や病院に、同じ送り出し機関や教育機関出身の先輩がいれば、言葉も文化も違う外国で働く外国人とっては心強いものです。同じ国出身でなくともすでに海外からの受入れ実績のある職場であれば、外国人職員への一定の理解があると受け止められ、安心する要素の一つになります。

高知で働く特定技能外国人の例

実際に当機構がご紹介した特定技能外国人4名の例をご紹介します。4名全員インドネシア人で、同じ教育機関出身、昨年2022年12月に入国しました。現在高知の病院に勤務して、もうすぐ1年になります。

サポートの充実

月数回、日本語講習がある

この受け入れ先さまは月に数回の日本語の授業があり、仕事で使用する以外に日本語をスキルアップする機会が設けられています。

同郷の特定技能外国人がいる

同じインドネシア出身の特定技能外国人の先輩が数名いるため、困ったことは直接インドネシア語で聞くこともできます。

地域や施設のイベントに参加

入国時から受け入れ先の職員のみなさんが彼女たちを気にかけてくれ、夏には浴衣を着付けてお祭りに連れて行ってくれたり、高知のよさこいに参加したりしました。正月には餅つき体験や市内の観光にも出かける機会があり、勤務先の職員だけではなく地域のコミュニティーとも交流しています。

 

仕事面と生活面、両方でサポートが充実している施設さまです。4名ともに真面目に仕事に取り組んでおり、受け入れ先の評価も大変高く、今年は追加でさらに多くのインドネシア人材の内定を頂いています。

 

首都圏との賃金差よりも価値がある

このように気持ちよく働ける環境が整っていれば、「長くここで働きたい」と思ってもらえて、人材が定着しますし、これから来る母国の後輩に「ここで働くといいよ」と勧めてくれ、将来の人材確保に繋がっていきます。

外国人材にとって、日本での働く環境と生活面でのサポートの充実は首都圏との賃金差よりも価値があると言っていいでしょう。

 

先輩外国人材の存在意義

今回、例として挙げた高知の4名がとても仕事熱心で、働く姿勢が評価されたため、追加でインドネシア人材をより多くの人数内定を頂きました。

面接の際には「高知」と言われてもピンとこない候補者もいましたが、既に就労している先輩がいるという点で、安心感があったようです。送り出す教育機関も、実績があれば生徒に薦めやすいですし、候補生の親御さんも、既に入職している卒業生が気持ちよく働いていると聞けば、安心感があります。

 

まとめ

厚生労働省による介護士の賃金公表要請によって、事業所同士での賃金競争が懸念されます。それだけではなく、地方と首都圏の賃金差が明確になることによって、日本国内ならどこでもいい外国人就労者には、地方は魅力の劣る就職先に見えてしまうことでしょう。

しかし、首都圏より賃金が少ないとしても、長く気持ちよく働ける環境が整っていれば、外国人就労者は地方でも選んで来てくれます。特に先輩外国人就労者の存在は重要です。「そのうち」と悩まれている事業主さまもおいでかと思いますが、ぜひ「今すぐ」当機構にお問合せ頂き、外国人採用の実績を作って準備して頂くことをお薦め致します。

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