お役立ちコラム
アジア外国人材がこれからも日本を選ぶか2~外国人材の賃金事情~

こんにちはOGR事務局です。
以前OGRコラムでもとりあげたように、世界的に少子高齢化が進んでいます。つまり世界的に経済を担う世代が少なくなっているという事ですから、人材不足がグローバル化するのは明確です。これから多くの国が自国民以外の海外から優秀な人材を必要とするでしょう。人材の争奪戦はすでに始まっています!
外国人材の採用をお考えの事業主さまは「そのうち」では遅きに失します。「今すぐ」ご相談下さい!
今回はこれから外国人を採用される事業主さまによく聞かれる質問の1つ、外国人の「賃金相場」についてお話したいと思います。
外国人の賃金相場は?
よく外国人の「賃金相場」を聞かれます。
外国人材の希望金額は残業代も含めて手取り12万以上というのが1つの基準であると考えています。
特定技能外国人の場合、大前提として日本人従業員と同等、もしくはそれ以上の賃金であること。そして、残業代も重要です。
残業代
日本企業の採用担当者さまに「残業はありますか?」とお聞きすると
「うちは残業はありません」とご返答いただくことが少なくありません。
「残業は少ない方がいい」「残業が多いとブラック企業だと思われるのではないか」とお考えのご担当者さまが多いようです。
しかし特定技能外国人は「たくさん働いて、たくさん稼ぎたい」という意欲のある方が多いので、あらかじめある程度残業を確保して頂いた方が喜ばれます。ゆっくり休める時間や自分の時間も大切ですが、「楽(ラク)して稼ごう」とは思っていないからです。
できれば検討してほしい「賃上げ」
「賃上げ」もご考慮頂きたいポイントです。1年修了ごとに10円(時給)でも20円でもいいので、賃上げをして頂けるとベストです。募集時すでに給与条件は提示しているので、賃上げの必要はないとお考えになる事業主さまもいらっしゃるかもしれません。しかし、働いている外国人としては、「頑張って働いた分評価してほしい」という思いがあります。先述したように、「ラクして稼ごう」とは思っていないからです。
円安の影響
賃金の金額についてお話してきましたが、昨今の円安の影響で外国人が日本を選ばず、韓国や台湾など他国を選ぶ状況が始まっています。5年前と比べてどのくらい違うのでしょうか。手取り12万円としてベトナム通貨ドンとインドネシア通貨ルピアで比較してみましょう。
インドネシア(ルピア)
2018年4月 1円=0.0078ルピア 12万円=15,384,615ルピア
2023年4月 1円=0.0089ルピア 12万円=13,511,477ルピア(-2,473,138ルピア)
ベトナム(ドン)
2018年4月 1円=0.0048ドン 12万円=25,000,000ドン
2023年4月 1円=0.0057ドン 12万円=21,052,632ドン (-185,052,632ドン)
5年間でかなり減少していることがわかります。
同じ「12万円」でも、インドネシア通貨とベトナム通貨共に、5年前の価値からはかなり目減りしています。以前から日本で働いている外国人従業員にとって、仕送りの額にも影響しますので、他国での就業を考えるのも無理はありません。
まとめ
外国人従業員の賃金相場についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
外国人雇用を検討されている事業主さま、これから雇用する予定の雇用主さまには
「残業代も含めて手取り12万円以上」とお伝えしています。そして受け入れた外国人従業員のモチベーションを保つためにも、可能であれば1年ごとに時給で10円でも20円でも「賃上げ」をして頂くこともポイントです。せっかく受け入れた外国人従業員ですから、気持ちよく長く働いて欲しいものです。普段の雑談や面談を通してのコミュニケーションをこまめにとって話しやすい環境を作ることをおススメします。管理団体や登録支援機関の定期面談もお悩み事の相談にぜひご活用ください。
世界中で人材不足が深刻化
「外国人雇用は手続きが大変そう」「外国人の賃金相場は?」など疑問に思うことが少しでもあれば、ぜひ当機構にご相談ください!
繰り返しになりますが、人口減少、少子高齢化が多くの国で進んでいます。どの国でもどの業界でも人材不足が深刻化して来ています。「そのうち」と思っているうちに、本当に採用したいと思った時にはすでに優秀な人材を見つけることができない状況になっている可能性が十分考えられます。悩んでいる今が準備を始める時です。
資料ダウンロード(無料)